職場の人間関係改善事例 STEP1.メンバーへのヒアリング

部門内の人間関係改善事例 STEP1
活気がない総務部門の人間関係改善
今回は職場の人間関係に問題を抱えていた総務部門の改善事例を紹介します。
この部門では以下のような問題が業務に影響を及ぼしていました。
- メンバー間の会話がなく活気がない
- 自分の仕事をするだけで業務の連携がない
- テンプレート的な対応だけで融通が全く利かない
自分の仕事にしか関心がなく決められたことしかやらない状態に陥っており、
人間関係と業務の両面からの改善が必要な状況でした。
ヒアリングを行い根本原因を把握する
改善に向けてまずは部門長とコンサルタントによる全メンバーへのヒアリングを行い
メンバーが普段考えていることや悩みを聴くことで以下のことが分かりました。
- コミュニケーションや話題作りに自信がなかった
- 自分の仕事レベルに自信がなかった
- チームでの仕事に自信がなかった
この結果のように、仕事に自信がないことも
他の社員とコミュニケーションを取りたくないと思う原因となります。
こういった場合では単にコミュニケーションの場や時間を増やしても改善しません。
メンバーの自信をつけてもらうことが改善の第一歩となります。
悩みに対するコメントで安心してもらう
こうした悩みの解決のためにはまずは次のような言葉で安心してもらうことが必要です。
- 「コミュニケーションの方法は学んだことがないだけだから方法を学べば大丈夫ですよ」
- 「話題作りが苦手でもコミュニケーションには問題ないですよ」
- 「自分のできないところに目を向けてしまっているだけで仕事はきちんとできていますよ」
- 「自分にできないところがあってもチームでフォローしあって仕事をすれば大丈夫ですよ」
自信が持てない人には「気休めで言ってくれているだけだ」と受け取られる場合もありますが
部門長から直接普段の仕事を認められることと
社外の第三者であるコンサルタントから客観的な意見を聴くことで
「本当にそうなんだ」「大丈夫だと思っていいんだ」と納得し、安心してもらうことにつながります。
まとめ
このように人間関係の改善には安心感の醸成が不可欠です。
この事例でも新たな活動を始める前にまずは安心してもらうことがポイントでした。
次回はこの取り組みの次のSTEPとして
実践を通じた人間関係改善と職場連携改善を行った結果を紹介します。