3.職場の人間関係改善を通じてめざすもの
職場の人間関係を改善することで得られる効果とは？
職場の人間関係を改善することは、単に働きやすい職場をつくることにとどまりません。
新たな価値の創造や問題の未然防止といった組織全体のパフォーマンス向上にもつながります。
では、どのようなことを意識して人間関係の改善に取り組めば、
それらの成果を得ることができるのでしょうか。
ここでは、職場の人間関係を改善し成果につなげるためのポイントを紹介します。
1. 何でも話しやすい空気をつくる
まずは、メンバー同士が安心して話しやすい空気をつくることが大切です。
「何を話しても否定されない」「最後まで話を聴いてもらえる」といった
信頼関係が日々のちょっとした悩みや違和感も共有できる職場を育てます。
- 相手が安心して話せるように、まずは聴く姿勢を持ちましょう。
- 日々の少しの変化や不安を気兼ねなく話せる相手になりましょう。
- 「この人なら安心して話せる」と思ってもらえる関係を築きましょう。
2. 自分の話をする場ではなく相手を理解する場とする
職場での会話は自分を語る場ではなく相手を理解する場として意識しましょう。
相手がどんなことを意識して仕事をしているのかに興味を持ち、耳を傾けることが重要です。
- 相手の考えや工夫を理解することで、仕事上の連携も強化されます。
- コミュニケーションはおもしろく話すことではなく
相手を深く理解し認めることが土台です。
3. 建設的に考え合う関係へと進化させる
人間関係が深まり、お互いを理解し合えるようになったら
次は建設的な話し合いができる職場を目指しましょう。
- 相手の意見をすぐに否定せず、まずは「なぜそう思うのか」を丁寧に聴くことが大切です。
- 表面的な部分だけを聴いて否定するのではなく真意を理解することを意識しましょう。
- どうすれば実現できるかを一緒に考える関係性を築きましょう。
- 解決できなくても、アドバイスできなくても構いません。一緒に真剣に考えた経験が信頼と連携を深めます。
4. 人間関係の改善は価値創造と問題の未然防止につながる
話しづらい職場の雰囲気は、気づかないうちに新しいアイデアや行動を妨げてしまいます。
仕事のスキルや知識よりも「人間関係」がボトルネックとなって価値創出を阻んでいるケースが多く見られます。
- 細かいことも伝え合い連携ができるようになることでもう一歩進んだ成果が生まれます。
- 否定しない、失敗しても責めないという風土が挑戦や提案がしやすい職場をつくります。
- そういった職場から新たなアイデアやチャレンジが生まれてきます。
- また、日々の些細な変化にも気づけるようになり、問題の早期発見・予防にもつながります。
- 小さな懸念でも報告しやすくなることで、問題の兆候に気づくことができます。
まとめ
職場の人間関係を改善することは精神的な安心感以上の成果を生み出します。
業務の質を高め、問題の発生を未然に防ぎ、新たな価値を生み出すことにつながるのです。
1人ひとりが聴く姿勢と理解する意識を持つことで、職場は大きく変わっていきます。
今できることから少しずつ始めてみましょう。