■自分と相手の自己肯定感を上げる方法まとめ

職場の人間関係を良くしていくためには
自分も含めた職場のメンバーの自己肯定感を上げることが重要です。
STEP2で紹介してきた自己肯定感を上げて人間関係を良くする方法を
整理、補足して掲載します。

自己肯定感とは

自己肯定感とは

自己肯定感とは、自分という存在を認め、OKを出すことです。
最終目標は「何もできない自分でもOK」と認めることですが
そこまでたどり着くことは非常に難しいと思います。
まずは自分のできているところを認め、
そして自分のできないところを「それでも大丈夫」と認めましょう。

関連記事:■自己肯定感とは

自己肯定感が上がると成果も上がる

自己肯定感が低いと
無理に自分の自己肯定感を上げようとするあまり
頭のメモリがいっぱいになってしまい
逆に自分の力を発揮できなくなってしまいます。

自己肯定感が高くなると
頭のメモリに余裕が生まれるので
自分本来の力を発揮できるようになり
結果として仕事の成果も上がってきます。

無理にがんばったり、能力を上げようとするよりも
まずは自分や会社のメンバーの自己肯定感を上げることで
成果につながる場合も多いです。

自己肯定感が低いと認識にフィルターがかかる

仕事をする上で
失敗して相手に迷惑をかけてしまうこともあれば
相手に役立てて感謝されることもあります。

しかし、
自己肯定感が低いと自分で認識にフィルターをかけてしまい
自分は失敗してばかり、相手に迷惑をかけてしまってばかりだと
感じてしまいます。

実際は自分が感じている以上に
相手の役に立てたことも多くあり、
日ごろから周りの人に感謝されているはずです。

このようなフィルターをかけてしまって
自己肯定感が下がっていく悪循環となっている人は多いです。
まずは自分の思いこみを無くしてフィルターを外し
客観的に起こっていることを見つめるように心がけましょう。

関連記事:■自己肯定感が低いと

自己肯定感を上げるための基本的な考え方

自己肯定感を上げるために重要なこと

自己肯定感は、
自分が周りの人の役に立っている
周りの人が自分を受け入れてくれている
と感じることで上がっていきます。

職場のメンバーは皆、
日常の仕事を通して周りの人の役に立っていることが多いはずですが
やって当然の仕事も多く、印象に残らず見逃してしまいがちです。

失敗したこと、迷惑がかかったことのほうが印象に残るので
周りに役立てていないと感じてしまいがちですが
客観的に判断するように注意しましょう。

関連記事:■自己肯定感を上げるには

自分の自己肯定感を上げるのは難しい

自分の自己肯定感は
自分が周りの人の役に立っている
周りの人が自分を受け入れてくれている
と感じることで上がっていきます。

しかし自分で自分をそのように認めることは簡単ではありません。
そう認めようとしても、なかなか自分自身が納得できない場合が多いです。

自分の自己肯定感を上げることは
相手の自己肯定感を上げることより難しいことなのです。

関連記事:■自分の自己肯定感を上げるには

自分の自己肯定感を上げるには

まずは周りの人の自己肯定感を上げることを意識しましょう。
周りの人の自己肯定感を上げることで良好な人間関係を築くことができます。
そうすると、自分が周りの人から認められていると実感できることが
自然と増えてきます。

また、小さなことであっても
自分の成果を見つけて認めるようにしましょう。
そうすると、自分は実は周りの人に感謝されているんだ、
と気づくことができるでしょう。

自分で自分の自己肯定感を上げることは難しいため、
専属のコーチ、カウンセラー、コンサルタントをつけることも有効です。
欧米では、経営者が自分の専属コーチをつけることが
当たり前になってきています。

関連記事:■自分の自己肯定感を上げるには

自己肯定感を上げる方法

自分の自己肯定感を上げるよりも
相手の自己肯定感を上げるほうが基本となるため
ここでは相手の自己肯定感を上げる方法を中心に紹介します。

相手の話をしっかりと聴く

まずは相手の話をしっかりと聴きましょう。
ただ話を聞くだけではなく
相手の伝えたいことを理解し、肯定して受け入れることが重要です。
そうすることで相手は「自分のことを受け入れてくれている」と感じます。

相手とたくさん話をすると良好な人間関係を築けるのではなく
相手の話をたくさん聴いて自己肯定感が上がることで
良好な人間関係が築けます。
このポイントに気をつけるだけでも職場の人間関係は改善されていきます。

関連記事:■相手の自己肯定感を上げるには

相手の仕事の成果に感謝する

相手が仕事で役に立っていることを具体的に感謝しましょう。
「○○をしてくれたことで○○となってとても助かった」
というように、より具体的に伝えるほうが
相手も成果と感謝をはっきりをイメージでき、自己肯定感が上がります。

小さなことでも成果ととらえて感謝することが重要です。
普段やって当たり前だと思っている仕事でも
1つ1つのことに感謝することで自己肯定感は上がっていきます。

関連記事:■相手の自己肯定感を上げるには

相手に仕事をしてもらう、教えてもらう

相手に仕事をしてもらったり、
分からないところを教えてもらったりすることで
相手は「自分が周りの人の役に立っている」と実感することができます。

相手に迷惑をかけてしまうのではと心配する必要もありません。
相手が周りの人に貢献できる機会を積極的に作っていきましょう。
もちろん、人を頼ってしまった自分をダメだと思う必要もありません。

関連記事:■相手に仕事を任せる

相手に主役になってもらう

これまで紹介してきたように相手の自己肯定感を上げるためには、
相手にしっかり話してもらうこと
相手に成果を出してもらい、その感謝を伝えることが重要です。
相手に主役として活躍してもらうようなイメージです。
自分はサポート役として主役を引き立てていきます。

それとは逆に
相手に役に立つアドバイスをして
相手を元気づけ自己肯定感を上げようとしても効果はありません。
役に立つアドバイスをする必要はなく
相手をサポートして主役として引き立てることが重要です。
自分が相手にアドバイスができるような能力がある必要はなく
相手よりも優れている必要もないということです。

普段から日常的に相手に主役として活躍してもらえるようになれば
自然と相手の自己肯定感が上がっていきます。
そうすることで結果的に相手との人間関係も良好になり
自分の自己肯定感も上がっていきます。

関連記事:■相手に主役になってもらう
関連記事:■役に立つアドバイスができなくてもいい

減点法ではなく加点法で考える

仕事の結果に対して完璧を基準にして
「あれもこれもできなかった」と減点法で考えてしまうと
仕事を失敗ととらえてしまい、自己肯定感は下がります。
そうならないために、最低限達成しなければいけないことと
達成できたらより良い+αのことに分け、加点法で考えることが重要です。

例えば
「○○をする」というミッションに対しては
「○○ができた」が最低限達成されていればOKで、
それにかかったコストや期間は
「できるだけ安く」「できるだけ早く」ではなく
最低限許容できるところを基準として
それより安く、早くできたらそれが+αの成果
というとらえかたが重要です。

このように
「○○に失敗した」という減点法ではなく
「○○に成功した」という加点法で
成果を認識することで自己肯定感は上がっていきます。

関連記事:■相手に仕事を任せる

相手も自分も尊重する

これまで紹介してきたような方法を実践していると
相手が何をして周りに役立ちたいと思っているのか
どういうところを認めてほしいのか
という相手のニーズが分かるようになります。

同時に、自分のニーズにも向き合う機会が増え
自分のニーズも具体的に意識できるようになります。

お互いの自己肯定感を上げ良い人間関係を構築するには
まずは相手を尊重し、相手のニーズを満たすことが重要です。
つまり、相手が役立ちたいと思っているところで役立ってもらい
相手の認めてもらいたいところを認めることです。

また、相手だけでなく自分も尊重する必要があります。
自分のニーズを意識し、我慢せず満たすよう心がけましょう。

どちらかのニーズを満たすために
どちらかが我慢しなければならないというわけではなく
自分も相手も我慢せずにお互いのニーズを満たせる方法を見つけていきましょう。

関連記事:■相手も自分も尊重する