■職場の人間関係を良くする方法まとめ

STEP1で紹介した職場の人間関係を良くする方法を
整理、補足して掲載します。

悩みの大部分は人間関係の悩み

悩みの大部分は人間関係の悩み

人間の悩みの大部分は人間関係の悩みと言われています。
「会社が嫌い」「仕事がつらい」と思っている人は
実は「会社のあの人が嫌い」「仕事での人間関係がつらい」
と言い換えられる場合が多いのが実情です。

そのため、
仕事で成果を上げられるようになることよりも
職場の人間関係を良くすることのほうが
会社にとっても社員にとっても重要です。

人間関係を良くしようとして逆効果となる場合もある

職場の人間関係を良くしようと思ったとき
できるだけコミュニケーションを取ろうとして
自分の得意な話題で何度も話しかけたり、
自分を相手に認めてもらおうとして
自分の成果やすごさをアピールする人もいますが
それでは逆効果となってしまいます。

人間は自分を認めてほしいと思っている

人間は周りの人に
自分のことに興味を持ってほしい、
自分のことを認めてほしいと思っています。

つまり、
自分にいろいろしゃべらせてくれる相手
自分の話をしっかりと聴いてくれる相手
自分に興味を持ってくれる相手
自分のことを良いところも悪いところも認めてくれる相手
自分のことを受け入れてくれる相手
だと思ってもらえるようにすることで
人間関係は良くなるのです。

これらをふまえた上で
職場の人間関係を改善するために効果的な方法を紹介していきます。

職場の人間関係を改善する方法

相手の話をしっかりと聴く

まずは、相手の話をしっかりと聴くことです。
こちらから話すのではなく、
相手が話したいと思う話題を推測し投げかけます。
そして、自分は聴き役となり、
相手の話を中心に会話を進めていきます。

関連記事:■良好な人間関係を築くために
関連記事:■怒りっぽく扱いにくい相手に対して

どんなことを言っても大丈夫という雰囲気をつくる

会話の中で
どんなことを言っても大丈夫という雰囲気をつくることも重要です。
せっかく色々と話をしてもらっても、
相手の話を否定してしまっては
相手は「自分のことを受け入れてくれている」とは感じません。
自分の意見と異なっていても
まずは相手の話を肯定し、受け入れることで
この人にはどんなことを言っても大丈夫だと安心してもらいます。

相手に話題を作ってもらう

自分から話題を作る必要はありません。
相手の話したいことを話してもらうことが重要なので
話題も相手に作ってもらいましょう。
話題が途切れてしまった際には
相手に興味がありそうなことについて
「○○はどう?」と水を向けるようにしましょう。

相手に分からないところを教えてもらう

相手に分からないところを教えてもらうことも効果的です。
自分が知らないことで馬鹿にされないか心配したり
相手に教える労力をかけたりすることを嫌がる人も多いですが
そういったことは心配する必要はありません。
「自分の知識が相手の役に立っている」と思えることは
「自分が認められている」と感じることにつながります。
話題作りにもなりますし
STEP2で説明する「相手の自己肯定感を上げる」ことにもつながります。
職場の人間関係の改善する方法としてうまく使いましょう。

相手の仕事が周りの人に役立ったと具体的に伝える

相手の仕事が周りの人に役立ったと具体的に伝えることで
より良い関係を築くことができるようになります。
例え小さなことであっても
「この前やってもらった○○のおかげで○○になってとても助かったよ」
「○○をやってもらったおかげで○○さんがとても喜んでたよ」
と伝えるようにしましょう。
当たり前のこととして流されてしまう仕事は多いですが
小さなことでも自分の仕事1つ1つが周りの役に立っているということは
他人から言われて初めて実感できるものです。
このように具体的に仕事の成果を伝えることで
職場のメンバー1人1人が「自分は周りに受け入れられている」と
感じることができるようになります。

相手を活き活きとさせることに意識を向ける

以上のような方法を通して
普段の人間関係の中で相手を活き活きとさせることに意識を向けましょう。
人間関係の中での主役を「自分」から「相手」に転換することで
人間関係は良くなっていきます。

こんな自分でも大丈夫

しゃべり下手でも大丈夫

人間関係を良くする上で、しゃべるのが下手でも大丈夫です。
「自分がしゃべる=コミュニケーション」ではありません。
自分から話すのではなく、相手に話してもらうことを心がければ
相手との人間関係は良くなっていきます。
特に職場の人間関係の場合、相手の仕事にフォーカスすれば
自分がしゃべり下手でも良い会話が行えます。

自分がすごい人でなくてもよい

「こんな自分なんか相手にしてくれないだろうなあ」
という悩みは不要です。
良い人間関係を構築するためには
自分がすごいかどうかは重要ではありません。
重要なのは相手が「自分を受け入れてくれている」と思えるかどうかです。
相手の話を聴き、相手を認めることに意識を向けましょう。

関連記事:■自分がすごい人でなくてもよい

何を話していいか分からなくても大丈夫

職場では世代や性別の異なる相手と会話することも多いです。
何を話していいか分からなくなることもあると思いますが
そういう場合には相手が何に興味があるかを推測し、水を向けましょう。
プライベートで何に興味があるかを推測することは難しいですが
職場の場合では、
今どの仕事に意識があるかを推測することは難しくないと思います。
仕事についての会話をする際には
相手の仕事の否定や指摘になってしまわないよう
肯定することを心掛けましょう。

関連記事:■部下に何を話していいか分からないとき

嫌いな相手は嫌いでいい

職場の人間関係を良くする方法を紹介してきましたが
職場ではどうしても嫌いな人もいるのではと思います。
そういう相手とは無理に関係改善を考えなくても大丈夫です。
自分の気持ちを抑えてもどこかで無理が生まれます。
嫌いな相手は嫌いでいい、と考えてください。

関連記事:■嫌いな相手は嫌いでいい

我慢しなくてもいい

これまで紹介してきた方法は
主に相手を中心にして会話を進める方法です。
しかし、そればかりを続けていると
自分の興味のない話に我慢しなければならなくなってきます。
自分が我慢してまで人間関係を改善する必要はありません。
我慢しなくて大丈夫な範囲で行いましょう。
相手との会話を続けながら
「自分も相手も興味がある話題」を見つけ出せたら理想的です。

関連記事:■我慢しなくていい

職場の人間関係を良くする方法まとめ

職場の人間関係を良くするために
「自分は興味あるが相手は興味ない話題」
でコミュニケーションを取ろうとしても逆効果になります。

まずは「自分は興味ないが相手は興味ある話題」で
相手中心でどんどん話してもらいましょう。
相手が「自分を受け入れてくれている」と感じることが重要です。

そして、話を続けながら
「自分も相手も興味ある話題」を見つけ出すことができれば
我慢することなく自然と相手との人間関係は良くなっていきます。

関連記事:■コミュニケーションの流れ


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