■自己肯定感とは

■自己肯定感とは

自己肯定感を意識する

自己肯定感を意識すると他人との関わりが楽になります。

人間関係が苦手となる原因

他人と関わるうえで、
どうやったら人間関係を良くできるかというのは
ほとんどの人が手探りで行っていると思います。
「こうすればいいかな」と感覚的に行動しても
うまくいかないことの方が多く
結果的に人間関係が苦手になっていく人は少なくありません。
特に職場の人間関係においては
自分と合わない相手とも仕事での関係を続ける必要があるため
苦手な人にとっては人間関係は重荷となってしまいます。

自己肯定感が人間関係の基準となる

人間関係の基準としては自己肯定感が非常に有効です。
自己肯定感とはどういうものかを理解し、
普段のコミュニケーションの中で自分と相手の自己肯定感を上げることを意識すると
良好な人間関係を築くことができます。
特に職場においては、仕事進めるうちに
メンバーの自己肯定感が下がってしまうことが多いため
意識して自己肯定感を上げることが職場の人間関係を良くするためには重要です。

自己肯定感とは

人間関係を改善するために
まずは自己肯定感とはどういうものか理解しましょう。

自己肯定感とはどういうものか

自己肯定感とは
「どれだけ自分という存在を認めOKしているか」ということです。
自己肯定感が低い人は
「自分には価値がない」「自分には得意なものはない」
「自分は何の役にも立っていない」と感じています。
逆に自己肯定感が高い人は
「自分には価値がある」「自分には得意なものがある」
「自分は他人に認められている」と感じています。
さらに自己肯定感が高い人は
「自分はどんなに失敗しても価値がある」
「自分はこれが苦手だけれども問題ない」
「他人に貢献できない自分でも認められている」
「何もできない自分でもOK」ということを分かっています。

「自己評価が高い」ことではない

「自己肯定感が高い」ことは「自己評価が高い」ことではありません。
「自己評価が高い」人は
何事にも自信があり、自分の成果を宣伝することが得意で
物事を自分を中心にして物事を進めていくことが得意ということが多いですが
これは「自分は常に成功し続けなければ価値がない」
「自分の苦手なところを他人に知られたら自分の価値が下がってしまう」
という気持ちの裏返しである場合があります。
対照的に「自己肯定感が高い」人は
「自分は十分他人に貢献できているから失敗することがあっても問題ない」
「自分は得意なことが十分あるから苦手なところを知られても問題ない」
「それどころか苦手なことばかりで他人に貢献できなくても問題ない」
と感じており、
何事にも動じず穏やかで他人を安心させるようなイメージです。
そのような雰囲気の人が職場にいるだけで
職場の人間関係は自然と良くなっていきます。

人間関係を良くするために意識すること

自己肯定感を理解し、人間関係の基準として考えることで
意識的に人間関係を良くしていくことができるようになります。

自己肯定感と人間関係の関わり

潜在的に人間は
「この人と関わると自分の自己肯定感が下がる」
と感じると人間関係の構築を拒否しようとし、
「この人と関わると自分の自己肯定感が上がる」
と感じると良好な人間関係を構築していこうとします。
つまり、相手との人間関係を改善したいと思ったら
相手の自己肯定感を上げていくことが効果的ですし、
職場の人間関係を改善したいと思ったら
職場のメンバーの自己肯定感を上げていくことが効果的です。

陥りやすい間違い

相手に好感を持ってもらうために
「自分にはこんなすごいことができる」
というアピールをしてしまう場合があります。
場合によっては
相手が「こんなすごい人と話ができてうれしい」
と感じて自己肯定感が上がることもありますが
多くの場合
相手は「そんなことと自分の興味とは関係ない」
「すごさをアピールされると自分は劣等感を感じる」
と受け取って自己肯定感が下がってしまいます。
こうなると人間関係はより悪化してしまうので
「自分のすごさをアピールして認めてもらう」ことではなく
「相手のことを認める」ことを意識するようにしましょう。

自己肯定感を上げるために意識すること

「何もできない自分でもOK」と認めることが最終目標ですが
そこまでたどり着くことは非常に難しいため
順を追って1つ1つ積み上げていきましょう。
まずは「気づいていなかったけれど実は他人の役に立っていた」
と気づくことが第一歩です。
「気づかないうちに大きな成果を挙げていた」ということではなく
「当たり前にやっている小さな仕事が重要だ」
「小さなことで周りの人を助けることが重要だ」
と気づくことです。
そうすることで自分にも相手にも価値があることにも気づくことができます。
次にその理解に沿って
「いつも○○をやってくれて助かっています。」
「この前やっていただいた○○の仕事が□□の成果につながりました。」
というようなコミュニケーションを職場でできるようになれば
メンバーの自己肯定感が上がり
職場の人間関係は自然と良くなっていくでしょう。

まとめ

自己肯定感とは
「どれだけ自分という存在を認めOKしているか」ということです。
自己肯定感を理解し、人間関係の基準として考えることで
意識的に人間関係を良くしていくことができるようになります。
相手との人間関係を改善したいと思ったら
相手の自己肯定感を上げていくことが効果的ですし、
職場の人間関係を改善したいと思ったら
職場のメンバーの自己肯定感を改善していくことが効果的です。


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