■良好な人間関係を築くために


■良好な人間関係を築くために

仕事の悩みの大部分は人間関係の悩み

職場の人間関係を良くしたいと考えている方は多いのではないでしょうか。
仕事の悩みの大部分は人間関係の悩みであると言われています。
それほどまで職場の人間関係は仕事のなかで重要なのです。
仕事と人間関係は別物のように思えますが実は切ってもきれない関係にあります。
なぜなのでしょうか。

仕事の報酬で一番重要なのは「他人から認められること」

一般的には、仕事は金銭的な報酬を得るために行うものです。
しかし、人間には深層心理で金銭的な報酬よりも重視しているものがあります。
それが「他人から認められること」です。
自分の仕事が誰かの役に立った。
自分の仕事のおかげで目的が達成できた。
そしてそれらを他人が評価してくれた。
これが金銭よりも非常に大事な報酬となるのです。

「人間関係が良い職場」=「望む報酬が得られる職場」

職場の人間関係が悪いと、
どんなに良い仕事をしても他人から「良かった」と言われることはありません。
つまり「他人に認められる」「他人に評価される」ためには
「その職場の人間関係が良好である」ことが大前提となります。
逆に、職場の人間関係が良好であれば自然と他人に認められるでしょう。
つまり「人間関係が良い職場」=「望む報酬が得られる職場」となるのです。
そのため会社で働く上で、職場の人間関係が最も重要だと言っても過言ではありません。
「心理的安全性が確保されているチームが成功する」と言われているのもこのためです。
職場の人間関係を良くすることが企業において最も重要なことなのです。

多くの人が陥る間違い

職場の人間関係を改善したいという思いはみなさん持っていると思います。
しかし多くの人が同じ間違いをしてしまっています。
「コミュニケーションで重要なのはとにかく多く話すことだ」と考えて
自分から相手にどんどん話しをしてしまっていませんか?
それだとあまり効果は得られません。

自分の話をしても相手は興味を持たない

自分の話をしても、相手は興味を持ってくれません。
仲の良い相手との会話では
「昨日○○○してきて・・・」
「私は□□□ができて・・・」
というような会話が成り立ちますが
職場でのまだあまり仲良くない相手の場合には
これでは相手は興味を持ってくれません。

「自分の話」ではなく「相手の話」

人間は「他人に認められたい」という望みを持っています。
「他人に認められた」という報酬はどんな金銭的報酬よりも大きいので
相手と良い人間関係を構築するためには
相手の「他人に認められたい」という望みを満たすことが必要です。
そのためには「自分の話」よりも「相手の話」をすることを心がけましょう。

職場の人間関係を改善する方法

では、職場の人間関係を改善する方法を具体的に紹介していきます。

相手の興味があることをきく

「相手の話」をするために相手の興味があることをききましょう。
「最近何にハマってますか?」
「○○○が趣味なんですよね?」
というように話をもちかけると、色々と話してくれるはずです。

分からないことを質問する

相手の話題に対して知識がなくても問題ありません。
「それってどういうことですか?」というように
分からないことを素直に質問すれば会話のキャッチボールが進んでいきます。
自分に知識がないことを怖がらず、どんどん教えてもらえば
相手も嬉しいですし、いい会話が進んでいきます。

相手の仕事の話をする

相手の興味があることが分からなかったら仕事の話をするといいでしょう。
「自分で色々考えて工夫しながら取り組んでいること」が
仕事の場合が多いためです。
「今仕事でどんなことに取り組んでいるんですか?」
というように話を切り出して色々と話してもらうと会話が弾みます。
また、仕事で分からないことを教えてもらうのも効果的です。
自分が一生懸命に取り組んでいる仕事について
相手の質問に答えて役立てるのは誰もが嬉しいと思いますし、
何より自分の仕事が役に立って認められたという思いにつながります。

私を受け入れてくれているなぁと感じると好感をもつ

これらの会話を通じて相手が
「自分に興味を持ってくれている」
「自分にいろいろしゃべらせてくれる」
「私を受け入れてくれている」と感じると自分に好感をもつようになります。
こういった会話を繰り返すことで職場の人間関係が改善していきます。
また、会話の中で
「私はあなたの仕事ぶりを認めている」
「私はあなた自身の人間性を受け入れている」
というニュアンスの返答ができればより効果的です。

まとめ

ここで紹介してきた方法は
「相手の話をしっかりと聴くこと」
「相手を認めること」
の2点にまとめられます。
この2点を意識して職場でコミュニケーションをとってみてください。
職場の人間関係に変化が感じられるはずです。


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